2004年度から医師の臨床研修が義務となりました。(医師法第16条の2:診療に従事しようとする医師は、2年以上、医学を履修する課程を置く大学に附属する病院又は厚生労働大臣の指定する病院において、臨床研修を受けなければならない。)
その研修先は「医師臨床研修マッチング協議会」が医学部の学生と臨床研修病院などの希望を聞き、コンピューターで組み合わせて決めています。
来年度の臨床研修を受ける医学部生などは8331人(昨年より131人増加)で、そのうち7998人(96.0%)の研修先が組み合わせで内定。その結果、東京・大阪などといった都市部・6都府県以外で研修する割合が、52.4%(0.1ポイント増)で、過去最大になりました。
また、大学病院で研修する割合は、47.9%(1.8ポイント減少)と過去最低となっています。大学病院ではなく、地方の民間病院での研修を希望する学生が増えているのです。 (2010.11.1)
この制度が義務化される前は、大学病院での研修が大半を占めていたのですが、2004年の導入された年は、大学病院で受ける割合は58.8%に急落。それ以降、横ばいかそれ以下となっています。
今まで多くの研修医師がいた大学病院では、そのために人手不足となり、民間病院に派遣していた医師の引き揚げという状況が見られました。
この新しい制度のメリットは、臨床研修の医師にさせる項目が明確にされたため、今までのように雑用のようなことまで臨床研修医師がすることは少なくなったことのようです。医師のレベルアップには貢献していると考えられますが、その一方で、医師不足の一端を担ってしまったのかもしれません。