医学部入試試験では、地域枠というのを設けている大学が結構あります。これは、地方の僻地の医師不足を解消するための措置です。医学部によって、大学医学部が所在する道府県内出身の受験生に対するものと、地元以外の出身の受験生に対するものがあります。
2008年入試では、横浜市立大学医学部が「神奈川県地域医療枠」を導入しました。これは定員枠20名で、出身地にこだわらず、大学卒業後に神奈川県内で2年間の臨床研修をし、7年間神奈川県の地域医療に携わることが条件です。他にも秋田大学医学部や福島県立医科大学などでも、入試にこのような地域枠を設けています。
また北海道の旭川医科大学は、道東、道北出身者の地域枠推薦入試と合わせて、北海道の高校出身の受験生を対象にした「AO入試北海道地域枠」(35名)を設定しました(今までのAO入試は廃止)。これで、定員の約半分にあたる50名を地域枠から選抜することになっています。
こうした地域入試枠で合格した学生たちには、医学部で学ぶ6年間にわたって奨学金が支給されることが多くなっています。ただし、この制度で奨学金を受けても、卒業時に全額を返済して地方勤務を免除される人も多くいるのが現状です。